定款作成と公証役場での認証の流れ(2025年最新版)
1. 定款とは何か
定款とは、会社の根本規則を定めた「会社の憲法」にあたる重要な文書です。会社設立の際に必ず作成が必要であり、内容が不備だと登記できない場合もあります。株式会社では公証人による認証が義務付けられています。
2. 定款に記載すべき基本事項
定款には必ず以下の事項を記載します(絶対的記載事項)。
- 会社の目的
- 商号(会社名)
- 本店所在地
- 設立に際して出資される財産の価額または最低額
- 発起人の氏名・住所
さらに、株式に関する事項や公告方法、役員構成なども記載しておくと安心です。
3. 定款作成の方法
- 紙定款:印紙代4万円が必要。
- 電子定款:印紙代が不要でコスト削減可能。行政書士や司法書士を通じて作成するケースが多いです。
4. 公証役場での認証の流れ
- 公証役場の予約
定款認証を取り扱う公証役場へ事前に連絡・予約を行います。 - 必要書類の準備
- 定款(電子or紙)
- 発起人の印鑑証明書
- 本人確認書類(運転免許証など)
- 委任状(代理人が申請する場合)
- 公証人による認証
公証人が内容を確認し、問題なければ認証が付与されます。これにより定款が正式な効力を持ちます。 - 謄本の取得
認証済みの定款謄本を受け取り、登記申請に使用します。
5. 費用と期間
- 定款認証手数料:5万円
- 謄本交付手数料:約2,000円前後
- 印紙代:紙定款のみ4万円(電子定款なら不要)
電子定款を利用すれば、合計で約4万円の節約が可能です。
6. 注意点
- 目的欄は具体的に記載する(抽象的すぎると登記できない)
- 公証役場は事前予約制。急ぎの場合は早めの連絡が必要
- 電子定款は専用ソフトが必要。専門家へ依頼するとスムーズ
7. まとめ
株式会社設立の第一歩は「定款作成と認証」です。電子定款を活用すればコストを抑えられ、スピーディーに設立手続きを進められます。内容の不備があると大きなトラブルにつながるため、専門家のチェックを受けることが望ましいでしょう。
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